概要

当ブラックブックでは、アセット・オーナーの視点から投資環境を評価します。パンデミックによってこれまでの投資レジームが崩壊し、新たな投資の現実として、資産配分の考え方や資本市場の見通しを変えることが求められているため、投資業界に進化がもたらされるでしょう。

 
 

プレビュー

 

パート1:投資環境

パンデミックによって投資環境は大きく変化しました。この変化の原因には、パンデミックそのものだけではなく、脱グローバル化、資産クラスのリターン低下見通し、プライベート資産の必要性など、パンデミック以前から根付いていた要素も含まれます。
 

残念なことに、2022年は債券が株式のリスクを分散する役目を果たしませんでした。2022年の株式と債券のリターンの非常に強い正の相関は持続しないかもしれませんが、過去250年の大半において、やや正の相関が続いてきました。やや正の相関がなぜこれほど長い期間にわたって続いたのかを特定するのは難しいですが、インフレ水準とボラティリティの両方が影響しています。

 
 
パート2:資産クラス、ファクター、アロケーション

パブリック市場とプライベート市場への資産配分や、株式と債券への資産配分など、ポートフォリオにおける主要な資産配分についての問題を取り上げるとともに、デジタル資産の役割について検証します。
 

過去10年間でプライベート資産へのアロケーションのシフトが起こっており、今後も続くと思われます。
 

しかし、プライベート資産へのシフトと流動性の必要性との間のバランスが崩れてきているようです。金利の上昇、金利とインフレのボラティリティの高まり、景気循環の復活はすべて、流動性の必要性が段階的に変化することを示唆しています。

 

実物資産に対する強い
需要が続けば、株式が重要な
役割を担う。

 

パート3:投資業界

当ブラックブックでは、ポートフォリオの実質シャープ・レシオの低下を問題とし、投資家は投資戦略を調整する必要があるとのABの考えを紹介しています。名目リターンの低下、戦略的な観点からのインフレ率の上昇、分散効果の低下などのすべてがこの結果をもたらしています。
 

戦略的資産配分は、長い間考えられてきた方法とは異なるかたちで重要となっており、その配分を変える必要があります。アセット・オーナーは、非流動資産、ファクターへのエクスポージャー、レバレッジ、アクティブ運用を組み合わせる必要があると考えます。
 

異なるレベルのリスクを受け入れることは、新しい投資局面へのシフトの一部ですが、適切な時間軸を設定しながら行う必要があります。また、非常に安価な市場やファクター・エクスポージャーが多数存在することから、運用マネジャーは単一の市場指数をベンチマークとするのではなく、さまざまな種類のデータを総合的に取り入れて分析を行う必要があると考えます。

 


ウェブキャスト

新しい投資レジームは投資家にとって何を意味するのか?

ブラックブックの内容について、著者のイニゴ・フレーザー・ジェンキンスとアラ・ハームズワースが、

パワーポイント資料で解説しております。(英語)(約44分)

 
 
 

当ブラックブックが、資産配分を担当する方々や投資家が直面する以下のような重要な問題に取り組む際の一助となれば幸いです。

  • 異常な数十年を経験した後の新しい投資レジームへの適応
  • インフレ上昇から身を守る戦略的な方法
  • パブリック市場とプライベート市場への配分を含む、将来のアセット・アロケーション
  • 投資における環境・社会・ガバナンス(ESG)の役割
  • アクティブ運用対パッシブ運用の議論における新しい視点
  • ポートフォリオにおけるデジタル資産の役割
  • アロケーションの基準として資産クラスだけでなくファクターも検討
 
 

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